研究紹介

マスク着用時の心の伝わり方を、“見える化”する。

心理・社会福祉学部
三浦 彩美 准教授

身近な問いの解明方法を、 自ら創り上げていく楽しさ。

専門は対人コミュニケーション。コロナ禍で非言語のコミュニケーションを研究素材に取り上げる学生が増え、論文指導にも熱が入る。
ある学生の研究は、日常の中で抱いた「マスクを着けている時、人はどのようにして感情を読み取っているのか」という疑問が出発点だ。

マスク装着時の喜怒哀楽の伝わり方を可視化するために、先行研究やゼミでの議論をヒントに実験方法を練り、刺激画像を作成。学生が自力で60人超の実験参加者を集めた。
仮説とは異なる結果になることも少なくないが、その方が考察は盛り上がり、「終える頃には様々な課題解決に必要な、やり遂げる強さと自信を手にしている」という。

より良い研究を目指して一緒に考え、「書けない」と悩んでいれば寄り添い助言する、まさに伴走型。“対面で話すこと”の大切さを再認識する日々が、研究の糧となっている。