お知らせ

第1回サイエンス・コモンズ セミナーを開催しました。

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2026年6月30日(火)、中央キャンパス 研究所棟1階の「サイエンス・コモンズ」にて、2026年度 第1回サイエンス・コモンズ セミナーを開催いたしました。本セミナーは対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で行われ、学内外合わせて19名の方にご参加いただきました。

今年度の第1回目は、「飛行機はなぜ「安全」なのか? ―空の安全を守る国際ルールのしくみ―」と題して、文学部 英語グローバル学科の古畑 真美 講師にご登壇いただきました。

講演では、航空機が「最も安全な交通機関の一つ」と称される背景が、国際法の視点から詳しく紐解かれました。

まず、国際民間航空の基本ルールを定めた「シカゴ条約(1944年)」と、国連専門機関である「国際民間航空機関(ICAO)」の役割が解説されました。ICAOが策定する世界共通の安全・技術基準(SARPs)は、過去の重大事故やテロ事件の教訓を反映し、絶えず更新される「事故から学ぶ仕組み」によって進化し続けています。また、具体的な運航路線や便数を決める5,000以上の「二国間航空協定」についても触れ、技術・安全面は世界共通ルール、経済活動は国家間の約束で規律するという体制が、空の安全を支えていることが示されました。

講演後半では、古畑先生自身の研究テーマとして、「国際航空紛争の平和的解決」と「機内での不法行為に対する管轄権」の2つが紹介されました。領空閉鎖などの紛争におけるICAOの機能や、機内で暴れた乗客がどこの国からも裁かれないという「処罰の空白」を埋めるための国際的な取り組み(モントリオール議定書など)が、具体的な事例とともに分かりやすく解説されました。

最後に、ICAOの理念である「No Country Left Behind(どの国も取り残さない)」が紹介されました。航空の安全は一国では実現できず、途上国への技術協力を含む多国間・二国間の強固な国際協力体制こそが、世界規模で高い安全水準を維持する基盤であると締めくくられました。

今回参加してくれた古畑先生のゼミ生からは、「先生のこれまでの歩みを知ることができ、自分のキャリアを考える良い刺激になった」という声が寄せられました。その他の参加者の方からは「普段触れることのない専門的な分野の話が新鮮で面白かった」「本学に多様な研究分野があることを知り、総合大学としての強みを活かした共同研究の可能性を感じた」など、知的好奇心を刺激されたという感想を多数いただきました。

日時 2026年7月16日(木)15:00~17:00
場所 中央キャンパス 研究所棟 1階 サイエンス・コモンズ
詳細 https://scommons.mukogawa-u.ac.jp/news/2026/06/15/post_3542/