お知らせ

「ハゲタカジャーナル」への投稿リスクについて(注意喚起)

最近、悪質性の高いオープンアクセスジャーナルへの論文投稿勧誘メールが、極度に増加していますので、注意喚起のためお知らせします。
近年、論文をウェブ上で一般公開する、オープンアクセスジャーナルが普及してきていることはすでにご承知のことかと思います。これに乗じて、ほとんど査読なしで大量の論文を掲載し、掲載料を不当に搾取する悪徳なオープンアクセスジャーナルが増えてきています。日本では「ハゲタカジャーナル」、「粗悪学術誌」などと呼ばれています。
ハゲタカジャーナルへの投稿は、先生方の貴重な時間および研究費が無駄になるだけでなく、かえって自身の業績評価を下げ、その影響は本学の社会的評価を落とすことにも繋がります。また、日本学術振興会でも研究業績として評価すべきかどうかの議論もあります。
ハゲタカジャーナルへの投稿リスクを十分ご理解のうえ、論文の投稿先を慎重に検討くださいますようお願いします。

【ハゲタカジャーナルの見分け方など】
ハゲタカジャーナルリストあるいはオープンアクセス誌要覧サイトもありますが、雨後の筍のように増え続けるハゲタカジャーナルと良質な学術誌とを見分けるのは大変です。

1. 良質な学術誌とハゲタカジャーナルの最も簡易な見分け方は、クラリベイトアナリティクス(旧トムソン・ロイター)の Web of Science Core Collection1 に含まれる学術誌かどうかです。すなわち、インパクトファクター (IF)2,3 が付与されているかどうかです。

2. ハゲタカジャーナルによっては Google-based IFを提唱して、如何にもIFが付与されているように見える場合もあります。中央図書館所蔵の Web of Science にアクセスして、投稿予定の学術誌が Core Collection に含まれているか確認してください。

3. 老舗の出版社( Elsevier、Springer、Wiley など)が投稿論文を却下する際に、姉妹誌(IFの付与されていない、オープンアクセスの関連学術誌)への投稿を勧誘する場合があります。これも、ある意味悪質です。

4. 英文の情報誌(例えば、Impact Science など)に、顔写真付きでの研究業績の掲載の勧誘もあります。高い掲載料を請求され、当然IFも付与されていません。