研究インテグリティ

組換えDNA実験

組換えDNA実験とは

組換えDNA実験とは、遺伝子組換え技術を用いて生物の遺伝子DNAの塩基配列(遺伝情報)を変更し、新しい特性や機能を導入することです。これには、や動物、微生物などが含まれます。組換えDNA実験は、医学や農業を始めとするさまざまな分野において、重要な役割を果たしています。
一方で、組換えDNA実験は、利点と同時に倫理的な問題や安全性の懸念も抱えています。そのため、厳格な規制と監視のもとで行われ、科学的かつ倫理的な取り組みが求められています。

組換えDNA実験管理の重要性

生物多様性に悪影響を及ぼす恐れのあるバイオテクノロジーによる遺伝子組換え生物に関して、国際協定「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」(2003年)をもとに、国内における「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(2004年)、いわゆるカルタヘナ法と関連諸法令の制定や改正に合わせて、本学では「武庫川女子大学組換えDNA実験安全管理規程」を制定・施行しています。
研究者は、組換えDNAに関連する実験を実施する場合、これら関連諸法令と規程を遵守する必要があります。事前の研究計画の申請と承認の手続き及び、それに基づく実験の実施、教育訓練の受講など所定の手続きを徹底することで、研究者にとっての安全と信頼を確保することができます。

本学の組換えDNA実験安全管理体制