利益相反マネジメント

利益相反とは^*1

産学官連携を進める上で、大学や教職員が特定の企業等から正当な利益を得ること、または特定の企業等に対して必要な範囲での責務を負うことは当然に想定されます。しかし、教職員が企業等との関係で有する利益や責務が、大学における教育・研究上の責任と衝突する状況を生み出す場合があります。このような状況がいわゆる「利益相反」です。

※利益相反に関する学内申請手続きは、審査申込ページより申請下さい。

利益相反マネジメントの必要性^*1

利益相反の概念それ自体は、「大学における責任が果たされていないこと」をさすのではありません。その状態自体に問題があるというよりも、むしろ、そのような状態に大学が無関心であることによって、社会一般の目からすれば、大学における責任が果たされていないかのように見えてしまい、大学への社会的信頼が損なわれる恐れがあります。実際に問題が生じていなくても、疑念をもたれかねない状況にある場合、社会に対する説明責任を果たさなければなりません。

その為、大学においては、利益相反がより深刻な事態に陥ることを未然に防止し、社会への説明責任を果たすために、教育・研究上の責務が適正に果たされていることを自ら審査・実証する「利益相反マネジメント」が求められています。