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第3回サイエンス・コモンズ セミナーを開催しました。

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2026年9月30日(水)、中央キャンパス 研究所棟1階の「サイエンス・コモンズ」にて、2026年度 第3回サイエンス・コモンズ セミナーを開催いたしました。本セミナーは対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で行われ、学内外合わせて15名の方にご参加いただきました。

第3回目は、「テイカカズラ類の分類と緑化植物としての活用」と題して、建築学部 景観建築学科の上町 あずさ 教授にご登壇いただきました。

セミナーでは、上町先生が社会人大学院生時代から取り組まれている、日本自生のつる性植物「テイカカズラ類」の研究についてご紹介いただきました。テイカカズラ類は、アサガオのような「巻き付き」とアイビーのような気根による「付着」の双方で登攀(とうはん)できる特質を持ち、優れた環境耐性を備えています。そのため、国内外のさまざまな都市空間の緑化に広く活用されているとのことです。しかしながら、国内の生産・流通現場では自生種や外来種が混同され、生態系への遺伝子撹乱や緑化失敗のリスクが問題視されてきました。

そこで、上町先生はまず、テイカカズラ類の形態調査による分類指標づくりの研究から始められたそうですが、思うような結果が得られず、さらにDNA解析などを行い、系統解析や交雑の研究へと展開されました。しかし、「やればやるほど泥沼にはまる試行錯誤の連続だった」と振り返ります。それでも諦めず、屋外の栽培地で昆虫が媒介した自然受粉苗の遺伝子解析に取り組み、複雑なテイカカズラ類の分類体系の解明に粘り強く挑戦されている姿が大変印象的でした。

また、上町先生のライフステージと研究人生の変遷についてもお話しいただきました。学生時代はトマトの研究に取り組まれ、修士課程修了後は地方公務員の専門職に就職されました。数年後、家庭の事情を優先して退職されることになりますが、子育てをしながら大学の非常勤講師として教壇に立たれました。その中で、ご自身の知識が学部や修士時代で止まったまま学生に教えている状況に不安を覚え、「やっぱり自分でも研究がしたい」と強く感じて社会人大学院生として博士課程に進学。そこでテイカカズラ研究に出会ったと語られました。

家庭との両立の中で研究時間が限られるため、自宅でサンプルを計測したり、家族旅行先でもテイカカズラ類を探したりと、工夫と情熱を注いでこられたエピソードに参加者一同大変感銘を受けました。

参加者からは、「地域の緑化活動に携わる中で、テイカカズラについて詳しく知りたいと思っていたので、大変貴重なお話を伺うことができました」「上町先生の研究を本学の環境や資源を活用してもっと発展させていくことができれば」といった声が聞かれました。

日時 2026年10月22日(木)15:00~17:00
場所 中央キャンパス 研究所棟 1階 サイエンス・コモンズ
テーマ 学校における保健教育の今とこれから
講師 健康・スポ―ツ科学部 健康・スポーツ科学科 満武 華代