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音楽学部教務助手の植村真帆さんが「第5回 日野原賞(論文部門)」を受賞しました。

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本学教務助手の植村真帆さん(2011年度 音楽学部器楽学科社会音楽・音楽療法コース卒業生)が、「第5回 日野原賞(論文部門)」を受賞しました。2025年9月の日本音楽療法学会の授賞式では、受賞記念講演が行われる予定です。

日野原賞は、日本音楽療法学会の創設と発展に貢献された故日野原重明初代理事長を顕彰する一般社団法人日本音楽療法学会の学術奨励賞です。

日野原氏の理念「keep on going」を継承し、音楽療法の発展に貢献する学術研究や臨床現場での継続的な活動を奨励することにより、日本の音楽療法が人々の健康維持・増進に貢献することを目的としています。対象は、「論文」と「活動」の二部門があります。

論文タイトル

「Dorsal Anterior Cingulate Cortex Coordinates Contextual Mental Imagery for Single-Beat
Manipulation during Rhythmic Sensorimotor Synchronization」
(背側前部帯状回はリズミカルな感覚運動同期中の single beat 操作における文脈に関連したmental imagery を調整する)

植村真帆さんからのコメント

この度第5回日野原賞に選出いただき大変光栄に存じます。

研究にご協力くださった方々、またご指導賜りました諸先生方に心より感謝申し上げます。

音楽は全体のリズムに合わせて調和のとれた演奏を行うことが必要とされます。しかし、時として意図的な遅延は演出を高め、急な停止は驚きや注意を促します。本研究では、イメージによる予測がリズム運動を制御できることを脳波計測により実証しました。この発見は、音楽における芸術性や創造性の向上に寄与する可能性を示しており、人間の潜在能力の解明につながるものと期待できます。今後もさらに研究を深め、幅広い応用領域の発展に貢献したいと考えています。